セブンヒルズアドベンチャーとコラボサイクリング!
黄金町ソウルミュージックと鎌倉・大船ディープサイクリング

「ソウルミュージックと赤いクロスバイク。鎌倉・大船ディープサイクリング、始動。」



朝8:45、いつものサイクルショップナカハラに集合。
今回の相棒は、TREK FX3 Gen4(ダークカーマイン)。
街乗りの機動力と、不意の登りも軽やかにこなすポテンシャルを秘めた一台です。
Lサイズのフレームが放つ力強いシルエットが、今日の冒険への期待を高めてくれます。
セブンヒルズアドベンチャーの誠さん、さえらさんのハイエースに揺られ、まず向かったのは
横浜・黄金町の「純喫茶TAKEYA」。
店内に一歩足を踏み入れれば、そこは別世界。
マスターこだわりのソウルミュージックが心地よく空気を震わせ、看板猫が静かに迎えてくれる。
名物のナポリタンを頬張り、深いコクのコーヒーを一口。最高の音楽と味覚でエネルギーを充填し、いよいよ鎌倉の地へ。
「手彫りの記憶を辿る。大船・山ノ内に眠る素掘りトンネルの迷宮へ」


タイムズ大船第31でFX3を組み上げ、いよいよライドスタート。
住宅街の隙間から突如として現れる「大船の切通し」を抜け、進むほどに道は野性味を帯びていきます。

圧巻だったのは、連続する素掘りトンネルの数々。
「台亀井隧道」
の静まり返った空気、そして何より驚いたのが
「好々亭の赤トンネル」です。
なんと会席料理屋のご主人が自ら掘り進めたというこのトンネル。

トンネル内に一歩踏み入れば、ひんやりとした空気に包まれます。
FX3のライトが照らし出すのは、無骨で力強い手掘りのノミ跡。
最新のクロスバイクで、昭和、あるいはそれ以前の熱量を感じる空間を駆け抜ける。
まさに「自転車によるタイムトラベル」。
この手触り感こそが、セブンヒルズ×ナカハラのコラボが教えてくれる、鎌倉の本当の面白さかもしれません。
「住宅街の果てに現れた、巨人の爪痕。高野の切通しの圧倒的な威容。」


今日のルートの中でも、間違いなく最大級の衝撃だったのが
「高野の切通し」です。
さっきまで普通の静かな住宅街を走っていたはずが、角を曲がった瞬間に風景が一変。
目の前に立ちはだかったのは、垂直に切り立った巨大な岩壁でした。
まさに度肝を抜かれる光景。
現代の重機がない時代に、一体どれほどの執念でこの岩山を削り取ったのか……。
壁面に残る無数のノミ跡が、古の人の熱量を物語っています。
愛車のFX3が、その巨大な岩の回廊ではまるでミニチュアのように見えるほどのスケール感。
見上げすぎて首が痛くなるほどの迫力は、写真では決して伝えきれない「圧」がありました。
【鎌倉建築・美食ライド】巨匠の美学と、心に響く「おもてなし」を巡る18km






素掘りトンネルの冒険を終え、舞台は鎌倉の中心部へ。
まずは北鎌倉の円応寺。閻魔大王に拝謁した後は、境内にある
「龍華珈琲」へ。
ここが驚くほど本格派!丁寧にハンドドリップされた珈琲と、自家製・米粉使用の「抹茶フィナンシェ」のペアリングは、お寺の中にいることを忘れるほどのクオリティー。
グルテンフリーの優しさだけでなく、抜群の味に度肝を抜かれました。








続いて、本日のメインステージ鶴岡八幡宮へ。
お目当ては坂倉準三氏の代表作
「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」。
大階段のど真ん中に立つ、赤い色彩を施したH形鋼。
既成概念を打ち破るその鮮烈なディテールと、池に浮かぶような建築美には、ただ圧倒されるばかりです。
鶴岡ミュージアム(旧神奈川県立近代美術館)の平家池に張り出したピロティを眺めていると、ふと『エースをねらえ!』のワンシーンが脳裏をよぎりました。
かつて藤堂貴之が、来日したエディーを京都の桂離宮へと案内した際、そのあまりの美しさにエディーが
「クレイジー!クレイジーだ、藤堂!!」
「胸が張り裂けそうだ! これほどまで完璧なものが、この世にあるのか……!」
「静かだ……。あまりにも静かすぎて、自分の鼓動がうるさく聞こえるほどだ……!」
と震えたあの場面。
坂倉準三氏が描いたこの建築もまた、同じ魂を持っています。
重厚なコンクリートでありながら、水面ギリギリでしなやかに浮遊するその姿は、まるで一艘の舟。
池のさざなみが反射し、建物の底を揺らめく光が照らし出すとき、人工物と自然が見事に溶け合います。
師コルビュジエの理論を超え、日本の美意識の深淵に触れた坂倉氏の情熱。 「機能」を語る前に、この「情緒」に心が震える。 まさにエディーが感じたような、言葉にならない感動が、このピロティには宿っていました。
セブンヒルズアドベンチャーとコラボサイクリング!
黄金町ソウルミュージックと鎌倉・大船ディープサイクリング 完結編
へつづく